機械屋の繊細な仕事~しおり作り~
少子高齢化のあおり?なのか、人材確保と社員教育が、近年どの企業様も同様に重要課題とされているのではないでしょうか。
もちろん弊社も最重要課題として、本気で取り組んでおります。
その中で、企業合同説明会など、直に学生さんたちと触れ合う場もあり、弊社ブースに興味を持ってくれた方への感謝の気持ちをなんとかカタチに、と思い巡らせたどり着いたノベルティ製作!
単純な思考回路でお恥ずかしいです(笑)
せっかくなのでトーコーの設備で作ったmade in TOKOにこだわり、できることを模索。
結果、考えたのがしおりの製作。
またまた単純と思われたでしょうが、、いかんせん弊社機械製造が本業。素材が基本金属となり、そうそう手軽ではないことお察しください。。
と、まぁ前置き長くなりましたが、そんな経緯で始まったしおり作り。
まずはデザインですよね。
トーコーといえばワニ!
ただ、どうしてもこの硬いイメージを脱したく、考えた末にできたのが今回のPOPなワニキャラクター。
実は、弊社社員の親戚で、Webデザイナーを生業とされている方へ頼んで描いてもらったキャラ。
今度ご飯奢るわ!の破格の報酬(実質ゼロ円)で請け負ってもらった原画を元に、CADデータを制作。
イメージが出来上がったところで、やっと製作へ取り掛かります。
しおりの製作過程
①イラストのCADデータ化
ここはトーコー設計部の十八番。チャチャチャっと完成!やるな~
②CADデータ⇒NCデータへ変換後レーザー加工機へ転送
作業指示(カット面等のプログラム変換)入力
③材料をセットしてスイッチON
試行錯誤の末、しなり具合や加工精度を考慮して決定した0.3mm厚SUS材。
あとは出来上がりまで5分ほど。ワクワクしてお待ちください♪
➃カット完了
スパっと抜けてます!さすがアマダ製レーザー加工機です。
⑤仕上げ処理
まだ終わりません。レーザー照射の焼けやバリ処理、そして光沢を出すためにも表面を一つずつ丁寧にサンダー掛け。
⑥完成☆
リボンをつけて完成です!!
仕上がりに満足★満足★
無事出来上がりました。
電子図書がメジャーになってきた昨今ですが、紙の本の良さもありますから。
喜んでもらえたらいいな~と心をこめて作りました。
社内でも使ってるんですよ!手帳に挟んだり、ちょっとした書類のクリップ代わりに。
無機質な金属でも、ちょっとの遊び心で可愛く愛着持てたりしますよね♪
機能性だけでなく、デザインや材質に細部までこだわって作った今回のしおり。各部署のエキスパートたちの知恵と技術の結晶です。
厚みや材質の選定、抜け具合の調整、強度やしなり具合の程度、仕上がりのきれいさ…何度もNG出しつつ試しました。
思いがけず勉強になりました
私は通常業務ではモノづくりに携わっていませんが、今回企画から製品化までに関わってみて、非常に勉強になりました。
最初に述べたように、単純な思考から安易に考えて相談持ちかけたわけで…
一つの物でも、構想中・製作中にいくつも問題点が生まれ、そして解決策を練る。頭で考えるより実際やってみると思うようにいかないことも多々。
たくさんの人にアイデアもらい、各工程それぞれのプロが集まってやっと出来上がるのです。
些細なきっかけから、モノづくりの本質?とまでは程遠いですが、端緒を経験した私。
トーコーを支えるプロ集団の技術力・知識・発想を、改めて再認識した今日この頃です。
◆こんなのできないかな?
◆こうできたら一工程省けるのにな~
◆省電力でランニングコストも抑えて環境へも配慮したいな~
ちょっとしたことでも相談いただければ、トーコーの英知を集結して解決の糸口を模索します。
皆様のお役に立てるようチームトーコーで頑張りますので、何なりとご相談ください。
最後に。
モノづくりの楽しさに味を占めて、実はこんなのも作っちゃったり(笑)
思いつきで提案かけて、現場から「変なコトばっか持ってくるなよ~!」とまたまた叱られる本日の私、でした。