岡Bのここだけの話:トムソン刃とトーコー自動油圧裁断機

ご無沙汰しております。最近のぐぞーの圧に脅威を感じて、焦り気味の岡Bです。
これまでプロならではの豆知識をお知らせしてきましたが、ここでひと休み。
今回は岡Bが中からだからこそお伝えできる、トーコートリビアをお話しします。
堅苦しくなく、楽しんで読んでいただければと思います。
TOKO ワニの由来
TOKOでは【ワニ】のキャラクターが使われています。
皆さんも一度はなぜワニ???と思われたことがあると思います。
その疑問にお答えしましょう。
TOKOはご存じの通り、油圧裁断機を製造しております。
その油圧裁断機に欠かせない物・・・
1⃣ワニの歯でなんでも裁断します!
2⃣ワニは一度噛みついたら離さない!
(お客さまの心を掴んで離さない)
諸説ありますが、このようなカッティングイメージにワニが合うということで先代が作り出したキャラクターです。
今ではおかげさまでワニのトーコーと親しまれ、愛されるキャラクターに成長しています。
現在では、クラシックなワニから派生して、POPなワニちゃんも登場しています。
コアなトーコーファンならご存知ではないでしょうか。笑
POPワニちゃんもよろしく!
今年でトーコーも75年目に突入しております。
これからも時代に沿った、またお客さま目線を大事にして、新しい機械を作り続けていきます。
今後ともご愛顧よろしくお願いいたします。
トムソン刃型の有用性
ここで、ワニの歯に例えた、刃型に関しても少しご紹介します。
≪裁断機は刃が命≫
ちょっと古いですか??汗
ずいぶん前に流行ったフレーズ風です。ご存じの方も少なくなったと思いますが。。
裁断機には欠かせない、正に必須の相棒が刃型です。
刃型と言っても多種多様にあり、一番一般的なものが【トムソン刃型】です。
ベニヤに刃が入っているのが見た目の特徴。
私たち営業も、よく「裁断する刃型は何をご使用ですか?」とおたずねします。
また、刃型の高さの確認をさせていただくことも多いです。
機械の仕様や精度に直結する重要なポイントになるからです。
ベニヤから刃先までの高さを測っていただくことで高さがわかります。
標準高さは23.6mmとなります。
(ベニヤ18mm+刃先5.6mm=23.6mm)
弊社は機械メーカーであり、当然お客さまのご要望にお応えする機械を製作することが重要です。
ところが、どんなにいい機械を作っても刃型によって期待する製品精度が出せないことが多々あります。
我々が幾度となく失敗を繰り返し、試行錯誤の上たどり着いたのが【トムソン刃型】です。
トムソン刃を重用する理由はたくさんあります。
・両刃で角度を調整しやすい
・比較的安価、短納期
・取り回しがよく使い勝手抜群
・全カットにもハーフカットにも対応できる高精度
まず安価で短納期であることが、非常に都合がよいです。
お客さまから『こんな製品をカットしたいんだけれど・・・』というご相談を受けた時点で、まずはテストカットを考えます。
テスト機で材料を用いて実際に抜き試験する際、安くてすぐ用意できるトムソン刃が重宝します。
また、ハーフカットにも対応するトーコーの高精度機械には、トムソン刃の0.01mm単位の精度が必須です。
刃型だけがよくても、機械だけが高性能でも、どちらが欠けてもダメなんです。
0.01mm単位の精度を実現できるトムソン刃と、弊社の高剛性かつ繊細な機械のベストマッチングにより、高精度な製品と無駄が少なく安定した生産性が生み出されるというわけですね。
さいごに。
今回はワニのトーコーの誕生と、トムソン刃型について少しお話しました。
現在、弊社では刃型の製作は承っておりませんが、先述の通り裁断機と刃型は切っても切れない仲。
刃型屋さんとは常に連携を取っておりますので、刃型についてのご相談は各種刃型屋さんをご紹介させていただいております。
このように弊社では、機械によるものか、刃型によるものか、相互関係も勘案しつつ機械の製作にあたっているというわけです。
トーコーと裁断機について、少し理解を深めていただけたのではないでしょうか。