スタッフブログ

スタッフブログ

高速裁断機メンテナンス:クラッチピン交換手順

コラム

    再びの登場!営業部のイサムGOです。
    覚えていただけましたでしょうか?

     顔とボディに反して、甘い物が大好物です。

     

    前回の食い込まし復旧に連動して、高速裁断機のトラブルに多いピン鳴り(異音)の解消について少し踏み込んでみたいと思います。
    皆様お使いの中で、あれ?いつもと違う音がするな、、と気づかれることがあると思います。
    故障の前触れといいますか、体と同じで少しでも異常を感じた時点で早期に対応し、大きな故障に発展する前に処置してみませんか?

     

    ピン鳴り・連続落ちの原因

    裁断機は強い圧力を加えて打ち抜くため、当然ながらショットの度に機械本体に負荷がかかっています。
    使用頻度や経年劣化による部品の消耗は避けられません。
    ピン鳴りや連続落ちが起こることは、機械の宿命というべくごく当たり前の現象なのです。

    では、ピン鳴りが起こった時の対応は?
    たくさんの疑われる要因がありますが、まずは簡単にできる対応から消去法で消していきましょう。

     

    ①バンドブレーキのゆるみ

    一番簡単な方法はバンドブレーキを締めてみてください。





    簡単に締めるだけなのですが、加減をしながら少しずつ行ってください。
    ブレーキ本体が割れて部品交換になると、修理費用のみならず生産自体が止まることになり、大きな損害を生みます。
    少しの注意で防げますので、ご留意ください。

     

    ②クラッチピンの交換

    ブレーキを締めても直らなかった場合、次にできることはクラッチピンの交換です。
    常に緩衝している部分なので、摩耗の頻度は高いです。
    定期的に交換する消耗品ですので、交換手順を動画にしてみました。
    ご存知の方も、今一度ご確認いただけたらと思います。

     








    クラッチピンが飛び出してきたら、ピンとスプリングの消耗具合を見て交換判断してください。
    ピンの交換をしても解消できない場合は、さらに次の想定箇所を確認することになります。
    ココから先は、大掛かりにバラシながらの確認になりますので、出張修理対応になろうかと思います。

    部品図をご参考までに。




    さいごに。

    いかがだったでしょうか?
    このように、トラブルがあっても比較的簡単に自己対処できることがあるんですよ。
    もちろん安全を確保した上での作業が最重要ですが、修理代もその間の生産停止も馬鹿にならないものです。
    弊社ではお客様に最大限の収益をもたらすお手伝いを心がけており、お客様の自社メンテを支援しております。
    ご不明な点や知りたいことなど、些細なことでも結構ですので、何なりとご相談ください。