ピット埋め戻し工事完了しました
久しぶりのブログです。なかなか話題が挙げられずすっかりご無沙汰しており、申し訳ございません。
さて、今回は弊社内工事についての小さな出来事をご紹介いたします。
トーコーの組み立て工場内の一画に、長年大きな穴が開いていました。
諸般の事情で、今回埋め戻しの工事を行ったことについてお話させていただきます。
お時間に余裕ございましたら、お付き合いいただけますと幸いです。
今回は社内設備関連全般を担う、副工場長がナビゲーター役を務めます。
ピット掘り起こしの経緯
ご覧の通り、組立工場内にかつて掘り起こしたピット。なぜこのような構造にしたのかからご説明します。
弊社はご存知の通り多種多様な機械サイズを製作しますが、業界によってはかなりの大きなラインをご依頼いただくこともあります。
かつて、といっても今から38年ほど前。1986年に納品した機械がそのものでした。
仕様上、配管を下に這わせる構造になり、機械の全高が高まり天井を突き破るほど。
当時としてはここまでの大型物件の製作にかかっておらず、新規開拓として設備工事まで含む大きな挑戦となりました。
トーコー史上最大高の製作に際し、当時の経営陣は天井を伸ばすのか地下を掘るのかで苦慮しつつ、選んだのが地下ピットの掘り起こしだったというわけです。
この後、さらに高さを要する物件が相次ぎ、何度か堀増しして今に至ります。
トーコーにとっても大型物件に着手する転機となった出来事だったということですね。
おかげさまでその後大型物件、ライン物もものともせず製作できるトーコーに成長することができました。
さすがに38年前のことを記憶する社員も少なくなり、まさにトーコーの歴史の1ページを飾る象徴の一つでもあります。
埋め戻しするに至る
前項で穴を掘った経緯はご理解いただけたかと思います。
ではなぜ今回埋め戻すことになったのか?について触れたいと思います。
前述しましたが、何度か掘り進めることで、次第に地下水が染み出すようになりました。
ポンプで定期的に吸出しをしておりましたが、この手間も一つの理由です。
しかし最大の理由としては、工場レイアウト上の問題です。
やはり工場内ど真ん中に穴が開いていることで、上部に重量物を配置できずデッドスペース化してしまいます。
これまで配慮してやりくりしておりましたが、この度、ありがたいことにたくさんの受注をいただき、旧工場・新工場共に複数台並べて同時進行で組立作業を行う状況になりました。
工場内敷地を有効活用するために、今回、埋め戻して地盤を固めることにしたわけです。
しっかり固めて、工場が広く使えるようになりました。
おしまいに
今回は社内の小さな工事のご報告でした。
ですが、トーコーの78年の歴史において、新しいことに挑戦する一つの試みであり、それによりジャンルの幅を広げ成長し、大きく飛躍するきっかけとなった重要な設備工事です。
挑戦し続けるトーコーのこれまでの挑戦の歴史を、私自身改めて再認識して感慨深いものがありました。
一旦はその役目を終えましたが、またピットの必要になるような大型物件の受注をいただき、再度ピット掘り起こしの工事をすることになる。
なんともまぁ、嬉しい悲鳴を挙げる日が来るよう、目の前の一台一台の機械に、心血注ぎ社員全員で作り上げていくべく精進いたします。