スタッフブログ

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TOKOの中身 =五面加工機=

コラム

    皆様はじめまして。五面加工機のオペレータをしています、GO☆と申します。
    今回は私がトーコーのマシニング加工部署、特に五面加工機にフォーカスしていろいろお話させていただこうと思っています。

    前回ご紹介した製缶編で溶接加工した本体が次工程の五面加工機へ移り、各種加工していきます。
    この工程で本体の加工はすべて完了することができ、この後は塗装へ移っていきます。
    機械のボディ全体をここで形作り、ここに各種部品が接合していくわけで、当然ながら穴径やピッチ、ストローク等に間違いがあると、組み立て製品化することができなくなっていきます。
    その点においても、図面と寸分違わぬ加工精度を出すため非常に神経を使う、トーコーの機械の肝となる重要な加工工程です。
    それではトーコーの全容解明シリーズ第2弾「五面加工機編」始まります。

     

    五面加工機の特徴と加工技術

    五面加工機とは1回の取り付けで上面と側面4面を加工できる機械です。
    通常ですと加工面が変わるたびに取り付け直さなければいけません。
    加工物を取り付け直さず加工できるので、作業効率がよく、寸法精度・直角度など精密で高品質な物が製作できる機械です。

    また、筒型のワークでは内側も加工できるので、実質九面加工が可能となります。
    それに加え、トーコーの五面加工機では、特殊なアタッチメントを装備しており、加工バリエーションがさらに広がります。

    加工実例

    【九面加工】

    外側4面+内側4面+底面の9面を一気に加工可能。

    【斜面の加工】

    1°インデックスヘッドを使用して斜面に穴あけ加工、タップ、面削りなどの加工ができます。

     

    【ガンドリル深穴あけ加工】

     

    これらの加工指示をプログラム入力によって各技術者が行っています。
    九面ともなると複雑かつ膨大なプログラム入力が必要となります。
    当然CADCAMシステムも導入し、時間にも精度にもロスの少ない方法を駆使しています。

    トーコーではこのような五面加工機を大小4台保有しており、機械のメインボディを製作しています。
    (芝浦機械製3台、オークマ製1台)
    これがトーコーの高精度機械の礎となっているわけです。

    三次元測定機による精度確認

    先に述べた、高精度加工を検証するために三次元測定機を導入しています。

    キーエンス製ワイドエリア三次元測定機

     

    これにより、トーコーの加工精度がブレなく高精度を保てていることを確認できています。
    五面加工機に限らず、他の部品でも精度確認できますし、大型製品や組付け後も測定することができ、組立段階でも狂いのない合致が叶うことでトーコーの製品全体の、高精度・高剛性の確保につながる一工程を担っています。

     

    まとめ

    五面加工機のすばらしさ、ご理解いただけましたでしょうか?
    機械自体がお利口なので、全自動で加工作業はしてくれるのですが、指示をするのは人間です。
    事前プログラムの入力に、私たちオペレータの技術も問われてくるわけです。
    お客様が安全に長くお使いいただける機械を作るため、これからも私たちが仕上がりに自信を持って、日々モノ作りに努めてまいります。