TOKOの中身 =中型マシニング=
皆様はじめまして。中型マシニングのオペレータをしています、HIROです。
今回はトーコーの中型マシニングやフライス、ボーリング等小型マシニング加工機を、私がご紹介させていただきます。
前回【五面加工機編】の通り、メインボディは五面加工機で製作されますが、各パーツは私たち中小型のマシニング加工で仕上げていきます。
弊社の機械は部品点数が多いので、私たちの加工数も膨大になります。
それでは、毎日たくさんの製作物を仕上げている私たちの仕事をご覧ください。
トーコーのマシニング加工
弊社ではマシニング加工機を多数保有しており、次工程に製品供給するためにフル稼働しています。
次回以降でご紹介予定の旋盤加工でも同様な加工仕上げを行いますが、マシニングでは主に角材に対する穴あけ・溝ぐり・面取り等を行っています。
トーコーの保有機械ラインナップ
◆立型マシニングセンタ(OKK)3台
◆門型マシニングセンタ(オークマ)1台
その他、フライス盤2台とボーリング盤2台で加工しています。
マシニングセンタはプログラム入力によって自動加工できるので、オペレータの技術による品質にムラが出ないと言われます。
にもかかわらず、実は新人さんの加工物とベテランの加工物とでは仕上がりが違います。
そう、材質の特性を把握しているか否かが差となって出てきます。
【製缶編】でも溶接による材質変化を加味した上での歪取りや溶接作業をしているとありましたが、加工においても同じです。
材料の特徴を無視して、一気に面削りしたりすると材料が反ったりと変化します。その結果、その後の穴あけや溝ぐりの寸法精度に狂いが生じます。
組立段階になってからクレームを受けて作り直す結果にもなり、時間短縮のつもりが余計な無駄を生んでしまいます。
手間や時間がかかっても、高品質を保てるように常に心掛けることが重要です。
トーコーでは機械にすべて任せるではなく、経験による豊富なスキルや知識を、若い世代に継承しています。
75年蓄積されてきた、高精度とコスト削減を両立できる加工ノウハウが、トーコーの機械性能を支えているわけです。
おわりに
中型マシニング編、いかがだったでしょうか?
正直、それほどに変わったことはしていません。当たり前の加工を当たり前に日々行っています。
よそと違うことといえば、リピートではないということです。機種によって、すべて部品の形状や寸法が変わります。
私たちは同じものを作ることは少なく、いつも新しい図面で少しずつ違う加工をしています。
そういう点が難しい部分でもあり、逆に常に新鮮な気持ちでスキルアップできています。
これからも組立しやすい製品づくりと、しいてはトーコーの機械の品質向上に貢献していけるよう、マシニング部隊は愚直にモノ作り頑張ります!