スタッフブログ

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トーコー油圧裁断機とは?!

製品情報
    SFDCシリーズ(油圧 3段コラム式)
    油圧裁断機

    みなさん、こんにちは。
    今回は、トーコーと言えば裁断機。その中での代表選手である油圧裁断機についてご紹介します。
    また、トーコーと言えば大型裁断機のシェアが高い理由も重ねて紹介したいと思います。
    裁断機といっても裁ち落とす感じではなくて、「型を抜く」イメージです。平面の台にシート状の素材を置いて、上から刃を当てこんで「押し抜き」ができます。こういった作業を大量にこなすには、一番コストが安く済むんですよ。皆さんの周りのものにもたくさん使われています。

    今回は

    • 「トムソン抜き」「ビク抜き」とは?
    • 何を抜いている?
    • トーコー油圧裁断機の種類
    • トーコー油圧裁断機の特長
      1. 精度
      2. 剛性
      3. 不変
    • トーコー油圧裁断機はどこでどう使われている?
    • トーコーだけが成しえた?! 液晶メーカーの裁断機導入事例
    • 上手に使うポイント

    を、写真を交えてご紹介したいと思います。

    トーコーの担当者は、裁断機営業担当の山本、赤澤です!よろしくお願いします。

    取締役専務 山本 昌史
    取締役専務
    山本 昌史
    営業 赤澤 勇武
    営業
    赤澤 勇武

    「トムソン抜き」「ビク抜き」とは?

    なぜ「トムソン抜き」と呼ばれるかというと、50年程前に大阪を中心とした西日本に、押し抜きの裁断機が最初に入ってきたとき、アメリカのトムソン社の機械だったので「トムソン抜き」と呼ぶようになりました。

    一方、同時期に東日本では、ビクトリア社の機械が中心であったので、「ビク抜き」と呼ばれるようになりました。その名残が現在に至り、東西で呼び方が違っています。
    また、食品容器などを真空成形で製造している業界では、トムソン抜きの機械を「ダイプレス」「台プレス」と呼んだりもします。英語の「DIE」という意味からと決めつけていましたが、「台の上に材料を乗っけるから・・台プレス!」と理解している人も多く、当たり前に使っている業界用語も歴史をたどれば興味深い話だなぁと感じます。
    それも、長年続けて裁断機を使用して頂いているからこその話だと感謝の気持ちになります。

    何を抜いている?

    トーコー油圧裁断機で打ち抜かれる商品は多種多様です。
    その一部を例に上げますと、スマートフォンやパソコンやテレビの画面の中に使用されるフィルムはトーコーの裁断機で抜いています。同じ機械で、トムソン刃型を替えれば、それぞれのサイズに打ち抜くことが出来ます。自動車では、塗装の代わりになるフィルムや、フィルター、断熱材、エアーバックの部品、ステッカー、各種パッキン、最近ではカーボン素材などもトムソン抜きが一部可能です。
    室内を見渡すと、カーペット、便座シート、台所のスポンジ、電化製品のスイッチ、クリアーファイルに付箋にパズルなど、女性が使うものでは、化粧品のパフや顔面パックのフェイスマスク、などもトーコー裁断機で抜いています。

    • テレビ
    • タブレット
    • 美容用パック
    • ジグソーパズル

    トーコー油圧裁断機の種類

    トーコーの油圧裁断機は大きく3種類あります。

    • 機械高さを低くするため2段構造で圧盤が上下する「SHDCシリーズ」
    • パスラインを低くするためシリンダーを上部に置いた3段構造の「SFDCシリーズ」
    • 圧盤が前後する事で、材料の上に直接刃を置く事が可能になり作業性を高めた「HDCシリーズ」

    です。

    トーコー油圧裁断機の特長 1「精度」

    トーコー油圧裁断機の特徴は、何と言ってもその「精度」です。
    また、トーコーの油圧裁断機は大型裁断機としての「精度」でお客様には認知して頂いております。
    ここでいうところの「大型」とは、裁断面積が1200mm × 1200mm以上の機械になります。
    たとえ裁断面積が2000mm以上になっても、その広い盤面のどこにも同じ高さと圧力で刃を当てる事、それこそが機械の「精度」になります。
    トムソン刃は、±0.03mmの高さ精度があります。その刃物精度を広い裁断面積全面で、しかも 50TON~200TON の圧力の中で、繰返し同じ位置に上下する事を可能にする機械がトーコーの油圧裁断機なのです。

    裁断の様子

    トーコー油圧裁断機の特長 2「剛性」

    では、どのようにしてその精度を現実化しているかというお話をします。
    一言で申しますと、盤面に対し、どのような力が働いても、機械のたわみ量の少ない設計こそがトーコーの油圧裁断機です。
    たわみ量は機械の剛性(強度)に直結しています。
    トーコーの油圧裁断機は、まさに剛性重視の骨太設計になっています。
    また、香川県という造船で培った土地柄の溶接技術で、職人の手により製缶時のたわみも抑えております。
    そうして出来上がった製缶物を、自社設備の大型五面加工機によりミクロン単位で仕上げ、その上、機械研磨、職人による研磨で最終仕上げを施します。
    そのうえで、4本の柱やガイドで圧盤を固定し、0.01mm調整の出来る自動下限ストッパーにたわまない圧盤を当ててさらに下限位置の精度を上げます。
    この様な設計・工程を経てトーコー油圧裁断機は精度を現実化しております。

    機械研磨、職人による研磨で最終仕上げ

    広い盤面や土台を支える鉄
    広い盤面や土台を支える鉄

    トーコー油圧裁断機の特長 3「不変」

    トーコーが油圧裁断機を世に送り出してから、約40年になりますが、「剛性」という設計思想は変わっておりません。
    当然ながら前後装置や油圧回路や電気制御は進化を遂げておりますが、肝となる裁断機本体の設計思想は不変であり、今もなお30年40年選手の機械が現役で動き続けている事こそが信頼の証です。
    剛性が頑丈にもつながっており、お客様には「いつまでも壊れない機械だ!」と機械を誉めて頂いております。
    コストダウンを迫られる中、軽量化は常にテーマにあがりますが、剛性のある裁断機という思想は愚直に守っております。

    トーコー油圧裁断機はどこでどう使われている?

    トーコー油圧裁断機は、日本国内はもちろんの事、世界中の高度経済成長を迎えた国や地域に輸出されています。
    アジアでは中国、韓国、台湾、タイ、インドネシア、ベトナム、マレーシア、フィリピン、欧米ではアメリカ、メキシコ、ポーランド、ハンガリー、トルコ、昔はイランにも輸出していました。
    もちろん英語・中国語での問合せにも対応可能です。
    国も変われば仕事も変わります。
    トーコー油圧裁断機において、前後装置などは仕事に合ったカスタマイズ設計をし、海外においてもローカライズが可能です。
    それにより多種多様の国や地域、また業界に使っていただいています。

    出荷直前のSHDC裁断機。

    トーコーだけが成しえた?! 液晶メーカーの裁断機導入事例

    こんな事例もあります。
    15年程前、日本でデジタル放送が導入されだしたころ、全国的に液晶テレビへの買替が進みました。それまでに見たこともない大画面の液晶テレビが次々に登場し、それが躊躇なく売れる事態になりました。それに伴い画面に合わせた大きなフィルムを抜く大型の裁断機が大量に必要になったのです。
    まさにトーコー油圧裁断機の出番となったのです。

    次に携帯電話や、音楽を持ち歩くデバイスが当たり前の時代になると、小さな液晶が複数備わったデザインの電子機器が増えていきました。
    この時には世界中で小型のプレスが主流になり裁断機としてもライバルメーカーが増えていきました。

    そして10年が以上たち時代はスマートフォンが主流となると、小型のプレスでは生産が追いつかなくなりました。
    そこで、大型テレビ用に設備していたトーコーの裁断機(1600mm × 1600mm)で、1ショットでスマートフォンサイズを約100枚以上抜いてみる事を提案しました。多くても小型テレビサイズ20枚程を抜く機械なので圧力自体は不安でしたが、剛性自慢のトーコー油圧裁断機においては裁断可能であり、そのままの機械仕様で生産ラインとして使えたのです。
    剛性と精度を持ったトーコーの裁断機だからこそできたと、液晶メーカー様には、大変喜ばれました。
    出来れば新しい裁断ラインを新規で購入してもらいたったのですが、信頼を勝ち得た事は何よりも大切な事でした。
    その後、世界的なスマートフォンの需要に対してのフィルム裁断において、トーコー油圧裁断機は一つのスタンダード機としての認知を得ることが出来ました。
    このことはトーコーとして大切な財産となっております。

    • テレビ
    • ガラケー
    • 音楽ポータブルプレーヤー

    上手に使うポイント

    油圧ですから、油だけは気を掛けて変えて頂ければ長年使っていただける機械です。
    油は大きく分けて作動油と潤滑油に分かれます。
    作動油は密閉された中で使用されているので頻繁に変える必要はないのですが、潤滑油は長年の仕様の中で減っていきます。機械のカバーを外すと見えるところに有るので、切らさないよう気を付ける必要が有ります。
    油を使用していますが、クリーン10000クラスでは使用いただいております。

    あとはパッキン交換が必要です。
    10年以内には一度交換を推奨します。

    メンテナンスの詳細に関しては、また今度ブログを通して説明したいと思います。

    最後に

    見た目骨太なトーコー油圧裁断機ではありますが、使っていただいて初めてわかる良さがあると確信しています。
    裁断という仕事をやり遂げる事に、ただ真面目取り組んできた機械です。

    現在、

    • SHDC-1200 × 1100 ― 100 ton
    • HDC-1300 × 800 ― 100 ton

    のテスト機もございます。
    ご用命がございましたら何なりとお問い合わせください。
    以上、よろしくお願い致します。